いつものようにインターネットで調べ物をしようとすると…まったく繋がらない!?
特別なことは何もしてないのにどうして…?
こんな現象がもしかすると7月9日に全国で起こるかもしれません
実はこれ、「DNS Changer」と呼ばれるウイルスのせいかもしれないのです
この「DNS Changer」と呼ばれるウイルスは2007年ごろから活動が確認されているウイルスなのですが、このウイルスに感染するとアクセスしようと思ったサイトとは全然違うサイトに誘導されたりするものです
それがなぜ、7月9日にインターネットが繋がらなくなるかもしれないことと関係あるのでしょうか?
理由はインターネットが繋がる仕組みにあります。
インターネットで「Google」にアクセスしようと思うと、お気に入りからクリックしたり検索サイトで検索してアクセス…というアクセスの仕方になると思いますが、この時実際には直接「Google」にアクセスすることはできないのでまずはインターネット上で道案内をしているコンピュータに道を聞きます。
この道案内役のコンピュータのことを「DNSサーバ」と呼びますが、このDNSサーバが行き先を教えてくれて初めて「Google」にアクセスできるのです。
今回の「DNS Changer」と呼ばれるウイルスは本来の道案内役のコンピュータとは別の偽物の道案内役のコンピュータにアクセスさせようと悪さをします。
こうなると偽物コンピュータに道を聞くことになるのですが、偽物コンピュータは嘘の行き先を教えてそっちへ誘導しようとするのです。
ここで出てくる偽物コンピュータは去年の暮れにFBIによって差し押さえられているのですが、多くの感染したパソコンがこの偽物コンピュータに行き先を尋ねる設定に書き換えられたままなのでFBIも偽物コンピュータを完全に止めてしまうことができませんでした。
そのため、とりあえずしばらくは偽物コンピュータをちゃんとした道案内役のコンピュータに変えておくことになったのですがその期限が7月9日で終わってしまうのです。
つまり、「DNS Changer」に感染して偽物コンピュータに道を尋ねる設定でインターネットをしていたパソコンは7月9日になるとその道を尋ねる相手がいなくなることで行きたいところへ行けない、つまりアクセスできずインターネットが出来なくなってしまうのです。
さてそのやっかいな「DNS Changer」というウイルスですが、まずは自分のパソコンがそのウイルスに感染しているのかどうかを知らなければいけませんね?
そのためにはお使いのWindowsの
(Windows7、Vista)「スタートメニュー」→「プログラムとファイルとの検索」にcmd.exeと入力して出てくるプログラムをクリックします。
(WindowsXP) 「スタートメニュー」→「ファイル名を指定して実行」にcmd.exeと入力して「OK」をクリックします。
表示されたコマンドプロンプトで「ipconfig /all」と入力してEnterを押します。
表示された中から「DNS Server」もしくはそれに近い文字が書かれている行を確認します。
その行の中に表示されているIPアドレスが以下のIPアドレスレンジに含まれていないかどうかを確認します。
(不正な DNS サーバの IP アドレスレンジ)
85.255.112.0 – 85.255.127.255
67.210.0.0 – 67.210.15.255
93.188.160.0 – 93.188.167.255
77.67.83.0 – 77.67.83.255
213.109.64.0 – 213.109.79.255
64.28.176.0 – 64.28.191.255
含まれていた場合はお使いのパソコンが「DNS Changer」に感染している可能性があります
確認の方法がよくわからない、感染している可能性があるなどの場合はTNKにお任せください
すぐに確認し、感染していれば駆除して健康な状態に戻します!